参考記事:Asriel_Dreemurr(英語版wikiより翻訳・加筆)
ネタバレ注意! |
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この記事には大きなネタバレ要素が含まれています。もしゲームをクリアしていないのなら、この記事を読むことはお勧めできません。 |
見た目
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Asrielは長い耳やマズル、牙をもつなど彼の両親に非常によく似た姿をしている。子供の姿の時は、ストライプ柄の長そでシャツを身に着けている。
彼が最初の変身を行うと目の色が反転し、牙は長くなり、頭部には大きな角が出現する。この姿の時は、Delta Runeが描かれたTorielのものに似ているローブを身に着けている。また、Heart Locketに非常によく似たロケットを身に着けていることも伺える。
彼が最期の変身を行うと、彼の身体はDelta Runeを連想させるようなものになる。彼の身体はさらに幾何学的なものになり、角はより長く、牙はより鋭いものとなる。下半身はハートのような形になり、背中からは絶えず色の変わる翼が生えてくる。
性格
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Asrielは生前、素直で控えめで愛らしい、ジョークの好きな子供だった。しかし彼がSOULの無いFloweyとなった後は人を思いやる気持ちや楽しむ心を失い、退屈やいらだちだけが残ってしまった。
Asgoreと主人公の対決を止めさせようと多くのモンスターたちが主人公を思って集まったが、その彼らのSOULを奪ってFloweyからこの本来の姿へと変身する。
最期の戦いの後、奪ったSOULを失い元のFloweyに戻ると彼は今までの行いを謝罪しつつも、「もうさっきのようなAsrielではなく、僕は思いやりのないFloweyに戻っていく。」と語る。
しかし、その後ゲームを再起動した際に登場するFloweyがプレイヤーに「ゲームをリセットしないでくれ」と頼んでいることから、真の意味での思いやりは失われていないのではないかとも推測できる。
ストーリー
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背景
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物語が始まる前、Asrielは地下に落ちてきたFirst Humanを見つけた。
義理の家族になったその人間とAsrielは親友になったが、人間は病気で死んでしまった。First Humanが死ぬ間際に故郷の黄色い花が見たいと願ったため、Asrielは彼の魂を吸収し彼の遺体をバリアの先にある故郷へと返そうとしたが、地上の村人たちはモンスターのAsrielが幼い子供を殺したのだと思い込み彼を攻撃した。彼は致命傷を負い、地下に帰ると同時に死んでしまった。そして彼の灰は庭中に広がっていった。
しばらくして、Alphysが実験の一環として、その庭で彼が死んだ跡に咲いた黄色い花に人間のdeterminationを注入した。その結果、AsrielのSOULを持たない生まれ変わりであるFloweyが誕生した。
Floweyはしばらく愛も楽しさも感じることのできない生活を送っていたが、ある日determinationによって生じたSAVEの力によって死んでも最初の庭に戻ることができることに気づいた。彼は始めはその力を地下のために使おうとしたが、次第に退屈になりモンスター達を殺すことを始めた。その力を使いできることを全てやり終えてしまった後、彼はあらゆることに無関心になってしまった。
全ルート共通
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主人公が地下に落ちた時、主人公のdeterminationがFloweyのそれを上回り、SAVEの力は主人公へと移る。Floweyは「In this world,it's kill or BE killed.(この世界はやるかやられるかだ)」と言い、SOULを奪うため主人公に襲い掛かるがTorielに邪魔をされてしまう。
その後、彼はTorielと戦った後に再び姿を現す。プレイヤーの選択次第で彼の対応が変化する。
Ruinsを過ぎるとしばらくFloweyは出てこない。ただし、主人公がGarbage Dumpに落ちた時の回想は、AsrielとFirst Humanとの思い出であると考えられる。
True Pacifist Route
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True Labのエレベーターの電源が回復した後、主人公をFirst Humanだと勘違いしたAsrielからのものだと思われる電話が主人公の電話に掛かってくる。
その後、Asgore戦でPapyrusに呼ばれて友達が駆けつけるシーンがあるが、これは彼の差し金である。ここでFloweyは再び現れ、6つの人間のSOULと全てのモンスターのSOULを吸収し、元の姿であるAsrielに変身する。
戦いの中で、Asrielは世界を破壊するのではなく世界を全てゼロに戻すことが目的だということを主人公に明かす。しばらくした後、彼は真の力を開放して最終形態に変身する。
主人公がAsrielに吸収されたLost Soulsに呼びかけた後、Asrielは自分の唯一の理解者であるFirst Humanとずっと一緒にいたいがために戦いを続けているということを告白する。Asrielは泣き始め、本来の姿である子供の姿に戻る。その後、彼は主人公がFirst Humanではなく、Friskという名の人間だということに気づく。AsrielはFriskがどれだけモンスター達から愛されているかということを伝え、Friskを傷つけたことを詫びる。そして地下と地上を分断していた結界を破壊し、モンスター達のSOULを開放した後Friskのもとを去る。
Asriel戦後、彼はゲームのスタート地点であったRuinsの花畑に姿を現す。そこでFirst Humanが冷酷な人間だったということを告白する。
クレジットが終わりゲームを再起動すると、画面にAsrielがFloweyとして現れる。そしてプレイヤーに『ゲームをリセットしないでほしい』『Friskとモンスター達の幸せを奪わないでほしい』と懇願する。
Genocide Route
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主人公がTorielを殺した後、Floweyは主人公の行いから主人公がFirst Humanであると推測し、自分たちが失ったSOUL以上の力を手に入れる計画と地下の全てを破壊しつくそうと提案する。
主人公がNew Homeに着くとFloweyがエンカウントするようになり、体が花になっていて驚いたこと、思いやる心がなくなってしまったこと、自殺をして、その結果SAVEの力を得たことが聞ける。
Floweyは始めはSAVEの力をモンスター達のために使っていたが、モンスター達の反応が予測可能なものになってしまったことに退屈し、モンスター達を殺すことを始めたということを主人公に告げる。Floweyは何が起きるか知りたいから彼らを殺したという動機は許されないと理解しつつも主人公に同意を求める。同時に「何が起きるかは知りたがるが自らの手はくださずただ見ているだけの者」への言及を行う。
またFloweyは主人公だけが予測不能であると言い、主人公のdetermination(決意)が自身のそれを上回ったためにSAVEの力が移動したということを打ち明ける。さらにかつて人間の本性とこの世界が「kill or be killed(やるかやられるか)」であるということをモンスター達に教えてやろうと提案したことを話して、あれが間違いだったと主張する。代わりに主人公と地上で一緒に暮らそうと持ち掛けるが主人公が自分を殺すつもりだと悟って姿を消す。
ここから次に主人公の前に姿を現すまでの間、Asgoreに主人公が襲ってくると告げ、警告している。
しかし警告を受けたAsgoreが為すすべなく主人公に倒されるとFloweyは再び現れ、自分が役に立つということを証明するためにAsgoreのSOULを破壊、自分は決して裏切らないと命乞いするが主人公に殺害されてしまう。
戦闘
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- 詳細な情報は、Asriel Dreemurr/バトルを参照。
人物関係
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プレイヤー
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Asrielは何故かプレイヤーそのものの存在を観測しており、プレイヤーに直接話しかけるような描写も見られる。
Frisk
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ゲーム開始直後、FloweyはSOULを奪おうとFriskを襲う。また、Neutral Routeの最後ではPhotoshop FloweyとなってFriskを何度も殺そうとする。
True Pacifist RouteではAsrielはFriskのことをFirst Humanだと勘違いしたまま戦いに入るが、最終的にはFriskがFirst Humanではないということに気づく。
最後に「自分は元のFloweyに戻りつつあるから、地上について行ってもFriskを不愉快にさせると思う。」と語り、「地上世界にはFloweyのような奴が大勢いる。」と気遣った。
Chara
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上述するFirst Humanのこと。地下に落ちてきたCharaを見つけ、介抱したのはAsrielである。その後、彼らは親友であり兄弟でもあるような関係になる。
True Pacifist Routeでは、彼はCharaこそが唯一自分を理解してくれている者だと告白し、Friskを自分のように生き返ったCharaだと思い込み、一緒にいて欲しいと懇願するが、FriskはCharaではないと気付く。
そして最後に思い返せばCharaは自分の理解者だが、Friskのような優しい人間ではなく、他人を傷つけることを面白がったり、病気に見せかけて自殺し、CharaのSOULを吸収したAsrielに人間を殺させようとして必死に抵抗したことを告白する。また「地下世界にやって来たのも人間が嫌いだったからではないか?」と推測している。
Genocide Routeでも2人の関係は切っても切れないものであると語るのだが、このルートの最後に主人公に対し恐怖を抱いて逃げ出す。そしてAsgoreにとどめを刺した後に命乞いをするが、願いは虚しく殺されてしまう。
Asgore
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AsgoreはAsrielの実の父である。また、AsrielがFloweyとして目覚めた時最初に彼の存在に気づいたのもAsgoreである。
AsgoreはFloweyの正体を知っていたはずであるが、Genocide Routeでは彼の正体に気づいていないような振る舞いをしている(恐らくFloweyが行ったSAVEの力の実験によるものだと思われる)。
また、Floweyが使う言葉の一部はAsgoreの口癖であったものであるような描写も見れる。
Toriel
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TorielはAsrielの実の母である。FloweyはTorielなら自身の感情を取り戻せると思いRuinsに向かったが、何も変わらなかった。
Alphys
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AsrielがFloweyとして目覚めたのは、Asrielの灰が散らばった庭に咲いたGolden FlowerにAlphysが実験の一環としてdeterminationを注入したからである。
小ネタ
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- Asriel Dreemurrという名前はSerial Murdererのアナグラムである。
- AsgoreとTorielの名前が合わさったものでもある。
- イスラム教には、Asrielと同じ読み方をする「Azrael」という天使が存在する。
- Dreemurrという名前は「Dreamer」という語の読みによく似ている。Asriel戦でACTに表示される「Hope」や「Dream」はここからきている物だと思われる。
- 名前入力画面でAsrielと入力すると「...」と表示され、名前は使えない。
- Undyne the Undyingの鎧はAsrielの最終形態に似た形をしている。
- NapstablookのSOULはAsrielに吸収されていなかった。
- AsrielとLost Soulsに攻撃をしても必ずミスになりダメージを与えることはできない。
- Asriel戦までにまったくセーブをしていなかった場合、Lost SoulsをSAVEする前のダイアログは「SAVING over ASRIEL's file seems like the only way to defeat him...(アズリエルを倒すには彼のセーブファイルを上書きする必要があるようだ・・・)」 「But having never SAVED before, you lack the power to do it.(しかし今までセーブを行っていなかったため、あなたはそれをするための力を十分に持っていない。)」というものになる。
- Asrielが使う技の内「Star Blazing」と「Galacta Blazing」は某ゲームの「PK Starstorm」によく似たエフェクトをしている。